カウンセリングの方法

私は臨床心理士になろうと思い、心理学を専攻してました。3年程前までは、臨床心理士という資格がメジャーな心理学の資格で、大学で心理学を専攻し決められた単位を習得すると「認定心理士」の資格がとれて、その上の資格が臨床心理士でした。

 

しかし、最近2.3年程前に、「公認心理士」という国家資格が誕生しました。受験して取る国家資格です。

 

これは、アメリカや韓国などでは普通にある心理系のメンタルの資格です。

 

私が大学にいたころは、精神科や心療内科の看護師や医者がいるので、境界線があいまいとなるため、心理士の国家資格は不要だというふうに言われていました。

 

確かに、看護師と医者と境界線があいまいだと思います。

 

私は、カウンセリング実習という科目を選択していて、カウンセリング方法の一つに、患者さんが喋り始めたら

それを要約して感情を一ついれるという方法を習って、これかメンタルが病んでる人に結構きいて、

凄くスッキリしたといわれました。その方法を書こうと思います。

患者1「最近、家族がわたしに酷いことをしてきます、おまえは役にたたない能無しだといわれます、会社にもつらくていけません」

カウンセラー「それは、つらかったですね。」

「それは、苦しかったでしょう」

というふうに、感情をいれる方法です。

しかし、これは、メンタルが病んでいる、おかしい患者にしか使えません。

 

 

普通の人に使う会話ではここで疑問文がはいります。

「無能や能無しというのは、あなたは、たとえば、どんなことをしたんですか?あたりまえでしょ、そんなことをしたら、だめですよ。常識です」

 

こうなるのですが、カウンセリング実習で習ったのは、

メンタルの病んでいる患者には、これは駄目ということです。

経営コンサルタントではないのだから。

 

患者さんは、聞いてもらった、カウンセラーが信用できる、カウンセラーが好きだ、スッキリしたとおもうには、これが正解なのだそうです。

「まあ、それは大変でしたね」

「さぞ、つらかったですね。」

 

これで、いいんですか?

 

でも、これを実習でしてみたら、ほんとうに、女の子なども、

「わあ!聞いて貰えてなんかスッキリしました、ありがとうございます」

と感謝されました。

 

メンタルが病んでる人って、的確なアドバイスより、

感情をまとめて一言でいったほうが喜ばれます。

 

確かにアドバイスをすると、ムッとする人や、なかにはクレームになったり、「あんたに何がわかるのよ!おまえに俺の何がわかるんだ!」とキレてくることがあります。あなたのためにアドバイスしたのに、

そんな、「つらかったですね。」「大変でしたね」ということのほうが、聞いてくれてスッキリしましたと感謝されるの、面白くないですか?

 

カウンセラーの人はみんな知ってることと思いますが、私はこれがなかなか面白い事件だったので、

よかったら、みなさんもメンタルが弱ってる人に使ってみてください。